粉瘤、ほくろ、その他のしこり|池袋の美容皮膚・形成「松下皮フ形成外科」

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粉瘤、ほくろ、その他のしこり

粉瘤

粉瘤は皮脂腺がつまり、中に角質様の老廃物がたまり、皮下に嚢腫状の袋を形成したものです。別名アテロームとも呼び、典型的なものは黒栓と呼ばれる黒っぽい点状の栓がみられ、その部分は皮脂腺開口部になっています。圧排すると独特の悪臭のある粥状物の排出が見られます。炎症を起こすと、赤み、痛みが出現し、ひどくなると大きくなって膿がたまってしまうこともあります。
明らかに膿がたまっている場合は、局所麻酔をして切開排膿処置を行います。炎症のない粉瘤の場合、手術で摘出することもあり、確定診断のため病理検査も行います。

  • 頸部の粉瘤
  • 頬部の粉瘤
  • 黒栓を伴った
    背部の粉瘤
  • 化膿した粉瘤
  • 切開排膿処置

頬部の粉瘤摘出症例

  • 術前
  • デザイン(皮膚を少しつける)
  • 5日目、抜糸時
  • 2週間後

ほくろ

ほくろと呼ばれるものはいくつかの種類がありますが、ここではほくろと一般的に認識されている母斑細胞性母斑について説明します。母斑細胞性母斑は先天性、後天性のものがありますが、黒~茶褐色を呈する扁平な色素や隆起したもので大きさは数ミリ程度のものが多く見られます。医学的な詳細としてはメラノサイト(メラニン色素を作る器官)に分化する母斑細胞が表皮内、真皮内で増殖している状態です。

明らかに悪性でないものであれば経過観察で良いのですが、ほくろが大きくなってきた、少し濃くなってきたなどの場合、局所麻酔下にほくろ周囲を紡錘形に切除し皮膚を縫合する手術を行います。必ず病理検査も行い確定診断をします。 また、サイズが大きいものの場合、分割切除を行うこともあります。分割切除は数回に分けて取り除く方法で、1回で治療した時よりも傷を短くすることが可能です。対称性が保たれ、境界明瞭、色調が均一、5mm以下であれば良性の可能性が高いのですが、非対称、境界不明瞭、色素が不均一、6mm以上などで外見上明らかに悪性の可能性が示唆されるものの場合は、近隣の大学病院などをご紹介させていただきます。

下顎部の母斑切除例

  • 術前
  • デザイン、摘出物
  • 7日目、抜糸時

頬部の母斑、分割切除例

  • 術前
  • 分割切除1回目
    縫合時
  • 分割切除2回目、
    抜糸時
  • 2回目の分割切除後
    5ヵ月

眉毛部の母斑切除例(1回で紡錘形に切除縫合)

  • 術前
  • 術後2週、抜糸済み

※小さいもので明らかに悪性でないもので除去を希望される場合は高周波メスでの電気凝固(自費診療)をおすすめします。

その他のしこり

その他の皮膚、皮下腫瘍としては以下のようなものがあります。
石灰化上皮腫、血管腫、眼瞼黄色腫、脂漏性角化症、神経線維腫、軟性線維腫、脂肪腫、神経鞘腫、ガングリオン(ゼリー状のもの)など 基本的には局所麻酔下に摘出、皮膚縫合、病理検査を行います。ガングリオンの場合は中にたまったゼリー状の液体を穿刺吸引後圧迫する治療になります。

症例1

  • 眼瞼黄色腫
  • 手術終了時

症例2

  • 脂肪腫による
    皮膚の隆起
  • 手術終了時
  • 摘出物

症例3

  • 足背のガングリオン