陥入爪、巻爪、水虫|池袋の美容皮膚・形成「松下皮フ形成外科」

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陥入爪、巻爪、水虫

陥入爪

陥入爪は爪甲が広いため、外側の皮膚に爪の角がくい込み、爪周囲炎や肉芽(赤くぷよぷよしたふくらみ)を形成し、痛みを伴います。足趾で特に第1趾に多く見られます。治療法としては保存的(抗生物質、消炎鎮痛剤の内服)な方法では治癒し難いことが多いので、当院ではフェノール法による根治手術を積極的に行っています。治療は保険適応になります。

フェノール法の流れ

  1. 足趾の神経ブロック(付け根のところで麻酔)をします。
  2. ゴムバンドで駆血
  3. 陥入した爪甲部分だけ爪を剥離し、爪根部まで縦切します。
  4. 爪を抜去し、爪母にフェノールを3~5分間、綿棒で塗布。
  5. フェノールをふき取り、駆血帯を外し圧迫固定して終了。

術後は2、3週間ほど、浸出液がありますが、徐々に上皮化し、3、4週間で治癒します。

症例1

  • 治療前、
    2年間この状態
  • 駆血下に爪甲切除
  • フェノール塗布
  • 11日後
  • 1か月後
  • 6ヵ月後、再発なし
  • 症例2

    • 術前
    • 術後19日
  • 症例3

    • 術前
    • 術後2年7か月

巻爪

巻爪とは爪が巻いた状態のことをいいます。軽度のものからトランペットの中央の管のようにくるっと一周巻いているものまであります。超弾性ワイヤー(弾性が強く、曲げてもすぐに戻る)を用いた治療を行っています。伸びた爪の両側に針で穴をあけ、ワイヤーを通すだけなので、麻酔も必要なく痛みもありません。1~2ヵ月に一度ワイヤーを入れ替えますが、どれぐらいで治癒するかは個人差があります。巻爪の場合、治療は自費になります。

  • 治療前
  • 治療中

料金(税込)

  • 1趾11,000円
  • 2趾16,500円
  • 入れ替え1趾3,300円

※別途初診料3,300円、再診料1,100円がかかります。

水虫

水虫は白癬菌の感染症が原因で起こる皮膚病変で、好発部位としては足白癬、爪白癬が多く見られます。

足白癬(水虫)

足白癬(水虫)は足の裏、趾間に生じ、かゆみを伴うことが多く、皮がむける、水ぶくれ、角質が増殖しガサガサになるなどの症状をきたします。基本的には抗真菌剤の外用を行いますが、ある程度治ってからも数か月続けることが重要です。

足白癬の治療

ラミシールクリームなどの外用を1日1回行います。

爪白癬

爪白癬は白癬菌が爪に入り込み、爪が白く濁ったり、肥厚する病気です。手の爪、足の爪に起こりますが、特に足の爪でよく見られます。痛みは特にないので、放置されている方も多いようです。自然に治る可能性は低く、放置すると同居している家族や周りの人にうつる、爪白癬が足の水虫に移行する場合もあります。
治療は抗真菌剤の内服もしくは外用になりますが、内服の場合は肝機能障害をきたすこともあるので定期的な血液検査も必要です。また、基本的には白く濁った爪の一部を削り取り、顕微鏡検査を行い、白癬菌を同定した後に治療を行います。

爪白癬の治療
  • 内服
    • イトラコナゾール(イトリゾールR)のパルス療法
      イトリゾール(50mg)1回で4カプセルを1日2回に分けて7日間 朝・夕食後。1か月おきに3~4回行います。
    • ラミシールの連続内服療法
      ラミシール(125mg)1錠を1日1回、半年間続けます。
  • 外用
    • ラミシール外用液もしくはクレナフィン外用液などを
      1日1回塗布
その他

当院ではできるだけ外用治療で改善できるよう心がけています。薬が浸み込みやすくなるような状態にすることが重要だと考えており、そのため、爪に穴をあけたり、部分的に爪を切る、爪の下で厚くなった角質を削るなどの処置を行うこともあります。

自費レーザーでの爪白癬治療

ロングパルスYAGレーザー(ジェネシス)による爪白癬治療があります。これは皮膚に対して深達度の高いレーザーを1ヵ月に1回、5~6回ほど爪とその周囲の皮膚に照射する治療です。半年治療を続けると半分ぐらいの方が改善していますが、治療に難渋する場合もありますのでご了承ください。

※自費のため保険診療との併用はできません。

症例(YAGレーザー)

  • 治療前
  • 2回治療後
  • 4回治療後
  • 5回治療後

料金(税込)

  • 1趾5,500円

※別途初診料3,300円、再診料1,100円がかかります。